竜王戦2020構築 〜金属音ヒードランの可能性〜
初めまして、甘ロヽです。今回はポケモン公式大会の竜王戦2020に参加しましたので、そこで使った構築の記事を紹介します。
文章が冗長にならないようにする為、非公式用語を多用する事をご理解下さい。(以下常体)
【ポケモン紹介】
1匹目…イベルタル
特性:ダークオーラ
持ち物:命の珠
実数値(努力値):
203(12)-135(0)-115(0)-201(252)-149(244)-119(0)
性格:控えめ
技:悪の波動 デスウィング 気合玉 不意打ち
調整意図:
C特化、H奇数でD残り
私の構築の禁止伝説枠。使わない理由がない。採用理由だが、ボックスにいた唯一の育成済み禁伝だったからだ(まさか環境トップクラスの禁伝となるとは予想してなかった)。
S無振りなのは元々役割論理で使ってたイベルタルだったからだ。技構成などは竜王戦用に少し弄ったが、努力値までは振り直さなかった。S1↑で最速110族と同速になってるので、S4振りにしておけば良かった。これは大きな反省点である。耐久面はDに厚く振っているが、バンギや日食ネクロ,エスバに安定させるならB振りにすると良い。バランス良く見るならH振りで良い。
技構成は一致特殊悪打点の悪の波動,飛行打点のデスウィング,バンギに抗うための気合玉,ダークオーラでそこそこ威力が出るので先制技技の不意打ち、となった。
持ち物の命の珠だが、正直私は嫌いだった。ミラー対面だと珠ダメのせいで安定しないからだ。黒いメガネや鋭い嘴のタイプ強化アイテムや、HorB振りにしてチョッキを持たせるのも全然アリだと思う。
〈有利不利など〉
不利対面:ザシアン ゼルネアス カプ・コケコ チョッキバンギ ドサイドンなど
上記以外は基本的に不利は取らない。一致弱点も特殊ならある程度耐える。
2匹目…ランドロス
特性:威嚇
持ち物:オボンのみ
実数値(努力値):
172(60)-197(252)-144(164)-×-102(12)-114(20)
性格:腕白
調整意図:
S…S1↓最速ウツロイド抜き
HB…A無補正252振りザシアンの巨獣斬をオボン込み2耐え
イベルタルで見れないポケモンを大方相手できる枠。特にザシアン意識で、HPが十分残っていれば対面と後出し両方で対応できるようにした。地面タイプなので増えたレジエレキも容易に相手できる。
S実数値が114で私のイベルタルに近い値となっている。そのため、S関係の情報をイベルランドで共有しやすかったのは中々良かった。
3匹目…カプ・レヒレ
特性:ミストメイカー
持ち物:弱点保険
実数値(努力値):
177(252)-×-135(0)-160(244)-150(0)-107(12)
性格:控えめ
調整意図:
HCベース、同族意識のS12振り
ミストメーカーで欠伸の一貫を切れる。元々は残飯瞑想で運用していたが、パーティの技範囲が足りないと感じフルアタとなった。草結びはヌオーを筆頭とする水地への打点。ランドを迅速に削るための冷凍ビーム。一致水技は外しを考慮しないハイドロポンプを採用した。
フルアタとなった為、持ち物はDMでの切り返し性能を買い弱点保険にした。チョッキや帯でもいいと思う。
4匹目…ヒードラン
特性:貰い火
持ち物:フォーカスレンズ
実数値(努力値):
188(172)-×-126(0)-200(252)-127(4)-107(76)
性格:控えめ
調整意図:
S…4振り85族抜き
努力値配分がおかしいポケモンその①。フォーカスレンズとシナジーの悪いS振りに加えて努力値が4無駄になっている。このヒードランの型を参考にする際はHCd振りで構わない。
このパーティ一番の地雷枠。何度か仲間大会に潜ってカグヤダイナを単独で崩せる枠が欲しいと感じ採用した。実際、本番ではカグヤダイナ構築を使っている方とは当たらなかったが、Bキュレム等に選出することもあったので悪くは無かったと思う。
持ち物のフォーカスレンズだが、これは後攻に技を打つと命中率が1.2倍になる効果がある(相手が交代した場合は無効)。この効果により、後攻マグマストームは命中率が90%,金属音は100%になりカグヤダイナへの遂行が安定するようになる。それでも、マグマストームは当たらない時があるという事は理解しておこう。
〈対カグヤダイナ立ち回り〉
カグヤにはマグストを打つ。居座れば倒せるし、交代先は縛って有利に交換戦を進められる。交代際でダイナを縛れたら大きなアドである。
ダイナには マグストを打ち縛る→金属音連打→拘束最終ターンに大地の力 で相手が一度でも隙を見せれば突破できる。隙を見せずコスモパワーで粘ってきた場合は4ターン目も金属音を打って拘束が続けば突破。拘束が切れれば交代際、若しくは居座りにマグストで負荷がさらに掛かる。
5匹目…レジエレキ
特性:トランジスタ
持ち物:こだわり眼鏡
実数値(努力値):
157(12)-×-78(68)-167(252)-79(72)-235(116)
性格:控えめ
技:10万ボルト ボルトチェンジ 破壊光線 ライジングボルト
調整意図:
S…最速スカーフ90族抜き
努力値配分おかしいポケモンその②。Sは削る必要がない、これが私の思う最低ラインというだけである。下降補正イベルタルの珠不意打ち耐えまでHに振り、DL調整と残りSをするのがベター(その場合、H12D4で残りCSに配分できる)。
この枠は本来カイオーガを見る為に用意したのだが、後述のナットレイだけで足りてしまったので改善の余地しかない枠となった。こいつが活きたのは選出画面でランドを誘導しやすく、ナットを合わせてeasy winを量産できた点くらいである。
6匹目…ナットレイ
特性:鉄の棘
持ち物:食べ残し
実数値(努力値):
181(252)-115(4)-151(0)-×-184(252)-22(0)
性格:生意気
技:パワーウィップ ジャイロボール 宿木の種 守る
調整意図:
S最遅、HD特化
ラスト1枠で採用。条件はカイオーガ、ランドロス、が見れてフェアリーとメタモンに弱く無いこと。ナットレイは適役だ。
HD特化にすることでカイオーガを見ることができる。4振りパワーウィップではギリギリでカイオーガを落とし切れないが、潮吹きダメージが減少して起点になるので問題ない。ランドロスに関してはH振りだけでも十分相手できる、種族値の暴力を実感した。
竜王戦特有のルールでメタモンが増えるのだが、このナットレイはメタモン対面ではメタモンのHPとPPが低いため定数ダメージ等で突破可能だ。
【パーティ雑感】
正直、ゼルネアスを舐め過ぎていた。本番で2回ほど当たったのだが、壁からのゼルネアスをどうしようも無かった。
パーティの特徴として、命中不安定技の多数の採用やAC片方への極振り前提の調整が多い。これは、私の癖のようなものなので大目に見て欲しい。私なりの改善点をいくつか書いていたが、中々良い構築ができたと思う。
【竜王戦雑感】
私にとって、対戦を目的として公式戦に参加するのは初めてだった。ちなみに、私はジュニア部門に参加した。禁止級ポケモンはザシアン,カイオーガ,ゼルネアス,Bキュレム,ディアルガによく当たった気がする。カグヤダイナに自慢の金属音ヒードランを投げられなかったのは少し悔しかった(後に同ルールの仲間大会で嵌めた)。禁止級を入れてないパーティもやはり一定数居た。その中には暫定レート1600越えの方も居て、お遊びでやってる訳では無いとはっきり取れた。
私の戦績についてだが、レート1600越えを目標に(たしか)42戦潜った。最終日に滑り込みで1600を達成できて本当に良かった。
【終わりに】
今回初めて構築記事を書きました。改善点こそ沢山見つかりますが、それを含めて良い経験となったと思います。
もし、質問や改善点,おかしな日本語表現などありましたら遠慮せずにコメントをお寄せ下さい。記事の質の向上に繋がります。
最後まで読んでくれた方々、本当にありがとうございます。